目次~この記事に書かれていること~
誰でも、はじめてお金を借りるときは、少なからず不安に思うものです。
そこで今回は、元消費者金融スタッフに、キャッシング初心者に向けた『お金を借りるキホンのお話』を伺いました。
キャッシングを使うひとってどんな人が多いの?
審査で見られるポイントは?
自分に合ったキャッシングの選び方は?
借金すると知り合いや会社に知られちゃうの?
返済に困ったらどうなっちゃうの?
このような疑問に、元消費者金融スタッフならではの視点から、分かりやすくお答え頂きました。
キャッシングを利用しているひとは働き盛り世代。およそ4人に1人が女性。
― キャッシングをしている知人がいないのでイメージがわかないのですが、どんなひとが利用しているのでしょうか?
子育てなどで出費が多くなる40代を中心に、働き盛りの世代のひと が利用しています。
男女比でいうと、3対1くらい でしょうか。女性の利用者も結構いらっしゃいます。
キャッシングやカードローンの利用経験者は、2000万人もいると言われています。
みなさん、自分のまわりにはキャッシング利用者はいないと思っているのですが、実はそうではないかもしれませんね。借金をしていることは、あまりひとに話さないですから。
日本貸金業協会の『資金需要者及び貸金業者向けアンケート調査結果報告』(平成24年11月16日)のデータからも、40代の利用者が一番多いのが分かります。
※消費者金融会社やクレジットカード会社・信販会社、その他貸金業者から借入残高がある個人の借入利用者3714人の構成
また、株式会社日本信用情報機構の各種統計データによると、平成28年1月末現在、1099万人が借入残高ありで登録されています。
― たくさんのひとが利用しているのでちょっと敷居がさがった気がします。
誰でも利用できるんですね。
残念ながら、誰でもというわけではなくて・・
消費者金融やクレジットカードのキャッシングは、収入がないひとには貸してはいけないことになっています。
総量規制と呼ばれるもので、これら 貸金業者からの借入総額は、年収の3分の1まで と決まっています。年収300万円のひとなら100万円まで借りられるのですが、年収0円だと借りることができないのです。
他にも、 年齢制限があったり、審査基準に満たないひとは借りることができません 。
とはいっても、働き世代で人並みの収入があれば借りられることが多いですよ。
審査に通りやすいひと・通りにくいひと
― 何を基準に審査をしているのですか?
キャッシングの審査は、各社独自の基準で行われます。
一般的には、スコアリングと呼ばれるしくみで信用度を判断したり、信用情報を照会したりしています。
― スコアリングとはどんなしくみですか?
年齢、職業、年収、住居、借入経験など、さまざまな項目をもとに点数付け をし、合計点から融資の可否やいくらまで貸せるかを判断するしくみです。
― やはり年収が多いほうが点数が高くなるのですよね?
収入は、多くて安定していると高得点 になります。多くても不安定だと高得点にはなりません。
また、勤続年数が長かったり、創業年数が長い会社に勤めていると点数が高くなります。
― 年齢や住居、借入経験は、どう判断されますか?
年齢は、若いひとよりも上のほうが点数が高くなります が、60歳以上になると安定した収入が減ってくることが見込まれますので点数は下がります。
住居については、貸家よりも持家に住んでいるほうが高得点 ですが、住宅ローンの支払い負担があると点数が下がります。
借入経験がまったくないよりも、借入したことがあってきちんと返済したひとのほうが得点が高くなります 。
― 次に、信用情報の照会についても教えてください。
キャッシングやクレジットカード、各種ローンを利用した契約内容、返済、残高などを、信用情報といい、個人信用情報機関というところが管理しています。
審査の際には、申し込みをしてきたひとの 信用情報を照会し、そのひとの信用度や返済能力を判断しています 。
たくさんの会社から借入 をしていたり、 借入残高が多い ようなひとは、慎重に審査しなければなりませんね。
過去に、自己破産や長期の滞納 があったりすると、信用度がなくなり、審査に通すことができなくなります。
自分に合ったキャッシングを選ぶには?
― いくつものキャッシングやカードローンがありますが、どこに申込んだらいいのか悩んでしまいます・・。
数あるキャッシング、カードローンから選ぶには、まず、 自分が何を求めているかを考えてみる といいのではないでしょうか。
例えば、「 近所のコンビニにあるATMから借入、返済をしたい 」「 今日中に銀行口座に振り込んでもらいたい 」といったことです。
ATM利用手数料が無料かどうかも確認しておくといいですね。1回100円だとしても何回も利用したらばかになりません。
そして、 みなさんにぜひ検討していただきたいのが、金利 です。
多くのキャッシングが「〇%~△%」と金利に幅があります。最初は一番高い金利(△%)になると思っておくといいでしょう。
金利が違うと、同じ金額を同じ期間借りても支払う利息が違ってきます。
50万円を5年間借りたとして、年14%の場合と年18%の場合では、 約6万円の差 がでます。(※1)
短期間だけ借りるという場合は、無利息サービス(※2)をしている会社を選ぶのもおすすめです。無利息期間内に完済できれば利息を払わないで済みますよ。
※1
50万円を5年間(60回払い)で借りたときの返済シュミレーション
| 金利 | 14% | 18% |
|---|---|---|
| 毎月の返済額 | 11,634円 | 12,696円 |
| 最終回の返済額 | 11,596円 | 12,717円 |
| 返済総額 | 698,002円 | 761,781円 |
| 利息総額 | 198,002円 | 261,781円 |
| 差額 | 63,779円 | |
※2
無利息サービスとは、一定期間利息が発生しないサービスです。
各社、適用条件や無利息になる期間が異なりますのでよく確認しましょう。
無利息期間中に返済日があれば返済する必要があり、無利息期間後は、通常の金利が適用されます。
借入後の気になる疑問をまとめて聞きました。
― キャッシングで借りると、知り合いや会社に知られちゃいますか?
お客様に連絡するときは、本人以外のひとに知られることがないよう、細心の注意を払っています。
電話では本人かどうか確認できてからしか用件を伝えることはありませんし、手紙を送るときも宛名を「〇〇センター」などとして消費者金融名は封筒に書かないようにしています。
借入や返済は、口座振込、引き落としにしたり、コンビニATMを使うことで、人目を気にせず利用できます。
― 万が一、返済できなくなったら、怖い思いをしますか?
法律に則って営業している会社でしたら、 返済が滞っても、脅したりするような取り立てはしません 。
返済が遅れてしまいそうだとなったら、すぐに借りているキャッシング会社へ連絡しましょう。返済計画などの相談にのってくれると思いますよ。
― 家族に取り立てするようなこともないですよね?
はい。
通常のキャッシングやカードローンでは、家族に返済を求めるようなことはありません。
キャッシング初心者に向けてひとこと
― 最後に、キャッシングを利用するときの注意点や心がまえなどがあれば教えてください。
そうですね。
先ほど、キャッシングやカードローンの選び方についてお話ししましたが、悪徳金融業者のこともお伝えしてきたいと思います。
銀行や大手の消費者金融でしたら心配ありませんが、あまり知らない業者からの借入はなるべくやめましょう。
甘い言葉で勧誘し客を集めて、法外な高金利で貸し付けたり、お金を騙し取ったりする悪徳業者がいます。 十分気を付けてください。
また、当たり前のことですが、 キャッシングやカードローンでの借入は、借金です 。
借金と分かった上で借りていても、借りすぎてしまい、大変な苦労をすることになったひとをたくさん見てきました。
どうしてもお金が必要で借りる場合にも、何のためのお金なのかによって適した方法(住宅ローン、教育ローン、公的制度など)が他にあるかもしれません。借入の前によく検討してみてくださいね。