目次~この記事に書かれていること~
2016年2月、中国のインターネット投資会社による詐欺事件が発覚しました。
1年半の間に約90万人から約500億元を集めたとして、経営者ら21人が逮捕されています。日本円にすると約9000億円というから、非常に大規模な詐欺事件です。
この詐欺事件で使われていたのが、 ポンジ・スキーム という手口です。
過去に起きた投資詐欺事件においても、金、未公開株、国債、共済、養殖事業、電子マネーなど、投資の対象はいろいろ変えられてきましたが、本質的な手口としてポンジ・スキームを使っているものがほとんどだとされています。
投資詐欺の被害を防ぐために、『ポンジ・スキーム』を知っておくことはとても有効だと考えられます。
そこで今回は、ポンジ・スキームとはどんな手口なのか?について詳しく解説していきたいと思います。
ポンジ・スキームとは?
ポンジ・スキームを用いた詐欺は、
出資者が増えていくしばらくの間は、配当金を支払うことができるために、出資者を騙すことができますが、やがて支払いが困難になり必ずシステムは破綻します。
詐欺師たちは、初めから破綻することが分かっていながら、お金を騙し取っているのです。
ちなみに、ポンジ・スキームという名称は、1910年代から1920年代にかけて活動した詐欺師 チャールズ・ポンジの名前に由来しています。
ポンジ・スキームが破綻するまで
例えば・・
200万円を出資すれば、毎月10万円の配当がもらえる投資話がありました。
この投資話に1ヶ月10人がひっかかっていくことにしましょう。
◇1ヶ月後
| ひと月で集まった出資金 | 200万円×10人=2000万円 |
| 支払う配当金 | 10万円×10人=100万円 |
| 詐欺師の儲け | 集まった出資金と配当金の差額 1900万円 |
◇2ヶ月後
| ひと月で集まった出資金 | 200万円×10人=2000万円 |
| 支払う配当金 | 10万円×20人=200万円 |
| 詐欺師の儲け | 1800万円(累計2700万円) |
◇3ヵ月後
| ひと月で集まった出資金 | 200万円×10人=2000万円 |
| 支払う配当金 | 10万円×30人=300万円 |
| 詐欺師の儲け | 1700万円(累計4400万円) |
~省略~
◇19ヵ月後
| ひと月で集まった出資金 | 200万円×10人=2000万円 |
| 支払う配当金 | 10万円×190人=1900万円 |
| 詐欺師の儲け | 100万円(累計1億9000万円) |
◇20ヵ月後
| ひと月で集まった出資金 | 200万円×10人=2000万円 |
| 支払う配当金 | 10万円×200人=2000万円 |
| 詐欺師の儲け | なし (累計1億9000万円) |
このようにして、集めた出資金では配当金を支払うことができなくなります。
実際には、順調に出資者を増やし続けるのは難しいので、もっと早い段階で配当が滞ることもあります。
ポンジ・スキームを使った投資詐欺の特徴
冒頭で紹介した中国の投資詐欺事件では、積極的にメディア広告をだし、企業のプロジェクトなどに投資することで年率9~14.6%の高利回りを謳って出資金を集めていました。
ポンジ・スキームを使った投資詐欺では、通常は考えられないような 高利回りを謳っている ことが多いのが特徴です。真実味を持たせるために、あえて低め(水準よりは数%高め)に設定している場合もあります。
大々的に広告をだしたり、有名人を広告塔にしたりして、安心感を与えようとする ケースも見受けられます。有名人や著名人が宣伝をしていても騙されてはいけません。
また、
少額から始められる
ことも少なくありません。
最初のハードルを低くし、実際に配当を支払い出資者を信用させて、更なる出資を狙っているのです。
知人を紹介することで紹介料がもらえる ケースもあり、被害を拡大させる要因にもなっています。
出資金は返ってこないことがほとんど
投資詐欺で騙し取られたお金は、大半が戻ってくることはありません。
元本保証といっていても鵜呑みにするのはとっても危険。
出資するかどうかを ひとりで決めることは避け、周りの知識のあるひとに相談しましょう。
詐欺被害を防ぐには、「自分は絶対に騙されない」と過信せず、 ひっかかる可能性もあると自覚しておくことが大切です。
詐欺かも?と疑われる勧誘を受けたら、消費生活センターや公的相談窓口に連絡しましょう。
全国の消費生活センター等
http://www.kokusen.go.jp/map/
金融庁金融サービス利用者相談室
http://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/