住宅ローンの審査について質問させてください。
今現在、年収が400万円です。
住宅ローンで家を建てることはできますか?
マイホームの購入は、金額がとても大きい買い物ですので、ほとんどのひとが住宅ローンを利用することになります。
住宅ローンの審査に通らなければ借りることができないため「今の年収で借りられるのだろうか?」と心配されるひとが多いのですが、年収だけで借りられるかどうかは判断できません。
さらに、年収やその他の状況をすべて教えていただいたとしても、審査を受ける前に可否を断定することは、残念ながらできません。審査を受けてみないと分からないのです。
営業マンは“返済負担率”で審査に通るか見極めている。
住宅展示場に行くと、年収を聞いただけで
「お客さまの場合ですと、毎月8万円の返済でしたら問題ないですよ。」
なんて言われたことがあるひともいるかもしれませんね。
この営業マンが何をもとにこんなことを言ってくるのかと疑問に思いますよね。
よく使われているのが、 返済負担率 というものです。
返済負担率(%) = 住宅ローンの年間返済額 ÷ 年収 × 100
1年間の住宅ローン返済額が、年収に対してどのくらいの割合を占めているか? を表したものです。
一般的に、 25%~35%が適正 とされていて、営業マンはささっと返済負担率を計算をして話をしているのです。
年収400万円ですと・・
手取り330万円として計算すると、返済負担率25%~35%に収まる年間返済額は、 82.5万円~115.5万円 となります。月額ですと、約7~9万円くらいですね。
審査で見られるのは年収だけではない。
住宅ローンの審査では、銀行や保証会社の審査基準に照らし合わせて、借りるひとが返済できるかどうかを判断し、融資の可否を決めます。
国土交通省住宅局が行った「平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査」では、融資審査を行う際の審査項目について民間の金融機関1305件からの回答を得て、公表しています。
最も多くの金融機関で審査されているのは、 完済時年齢 (99.3%)で、 借入時年齢 (97.6%)、 返済負担率 (96.6%)、 担保評価 (96.3%)、 健康状態 (96.3%)が上位でした。
年収は94.8%で、年収よりも審査されている項目があることが分かりました。
以下に、調査結果から80%以上の審査項目を抜粋しましたので参考にしてみてください。
| 審査項目 | 回答数 | 構成比 | 具体的な内容(複数回答) |
|---|---|---|---|
| 完済時年齢 | 1296 | 99.3% | ①85歳未満(12)②80歳未満(1026)③75歳未満(104)④70歳未満(17)⑤なし(0)⑥その他(145) |
| 借入時年齢 | 1274 | 97.6% | ①75歳未満(14)②70歳未満(150)③65歳未満(290)④60歳未満(51)⑤55歳未満(5)⑥その他(782) |
| 年収 | 1237 | 94.8% | ①100万以上(290)②150万以上(528)③200万円以上(219)④250万以上(102)⑤その他(183) |
| 返済負担率 | 1260 | 96.6% | ①50%以内(0)②45%以内(42)③40%以内(29)④35%以内(48)⑤30%以内(24)⑥20%以内(5)⑦その他(24) |
| 担保評価 | 1257 | 96.3% | ①融資判断に影響(835)②融資判断に影響せず(13)③融資判断の参考にする(367)④その他(18) |
| 健康状態 | 1257 | 96.3% | ①団信加入が必要(1079)②団信加入は不要(7)③団信加入は選択可能(135) |
| 勤続年数 | 1251 | 95.9% | ①3年以上(376)②2年以上(120)③1年以上(681)④その他(156) |
| 金融機関の営業エリア | 1199 | 91.9% | ①エリア内に居住(1058)②エリア内に勤務(671) |
| 融資可能額(融資率)①購入の場合 | 1196 | 91.6% | ①80%以内(167)②90%以内(20)③100%以内(816)④110%以内(31)⑤120%以内(17)⑥150%以内(6)⑦その他(170) |
| 融資可能額(融資率)②借換えの場合 | 1194 | 91.5% | ①100%以内(125)②150%以内(44)③200%以内(492)④300%以内(14)⑤その他(506) |
| 連帯保証 | 1178 | 90.3% | ①系列保証会社の保証が必要(824)②連帯保証不要(67)③外部保証会社の保証が必要(482)④その他(174) |
| カードローン等の他の債務の状況や返済履歴 | 1117 | 85.6% | ‐ |
※平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査の結果について(国土交通省)より
http://www.mlit.go.jp/report/press/house01_hh_000072.html
債務状況や信用情報もチェックしておこう。
返済負担率は、 借りようとしている住宅ローンの返済だけではなく、 既に借りている借金の返済も含めて計算 されます。
カードローンなどで借りていることで、住宅ローンの借入額が減ってしまうことがないよう、借入は 事前に返済して借金をなくしておく ようにしましょう。
また、過去における金融取引を記録した 個人信用情報も、住宅ローンの審査で大切 です。
個人信用情報を見れば、過去にローンやクレジットカードの返済をきちんとしてきたか、延滞や債務整理(任意整理、自己破産など)をしていないかが分かります。
このひとは、住宅ローンを返済してくれないかもしれないと判断されると審査に通ることはできません。
納得できるマイホームを建てられますように・・。
ほとんどの場合、マイホームは人生に1度の大きな決断です。
住宅ローン破産者が増え続けているといわれていますので、「マイホームを手放すことにならないよう、余裕を持った返済を立てなければ!」と慎重になりますね。
しかし、多少無理をしてでもどうしても欲しいと思うような運命的な家と出会うこともありますよね。
どうすれば自分や家族が納得できる選択をして、よりよい人生を送ることができるのか、じっくりと考えてみてください。