目次~この記事に書かれていること~
「こわもての男性が自宅へ押しかけてくる」
「携帯電話にものすごい数の着信が・・」
「職場まで来て会社にバラすぞ脅される」
借金の取り立てに、このようなイメージを持っているかたもいるかもしれませんね。
しかし、通常の消費者金融ではまずありません。(違法業者は不明ですが・・)
ここでは、消費者金融での取り立て業務を経験したことのある女性の話をもとに、実際の取り立てがどのように行われているのかを解説していきたいと思います。
取り立ては普通のサラリーマンがしている。あくまで事務的。
― 取り立てというと、男性がするものだろうと思っていたのですが、そんなことはないのですね。
はい。女性のわたしも債権回収業務に携わっていました。
コワイお兄さんから電話がかかってきて怒鳴られたり、自宅に押しかけてきたりすると思っていらっしゃるかたがいるのですが、実際に、業務にあたっているのは、普通のサラリーマンなんです。
それに、今は、 法律で厳しく規制されていますので、取り立てを必要以上に怖がることはありません 。
― 取り立てで恐い思いをすることは、絶対にないのでしょうか。
そうですね。大手の消費者金融ならまずないと思って大丈夫です。
会社が決めた
マニュアルにしたがって、事務的に債権回収
をしています。
何度も言うようですが、厳しい規制がありますので。
貸金業法で規制されている取り立て行為は次のようなものです。
①正当な理由なく、
午後9時~午前8時の間に電話・FAX・自宅訪問
をすること
②正当な理由なく、
勤務先などの自宅以外の場所へ
電話・電報・FAX・訪問すること
③訪問先で「帰ってください」といわれたのに
居座る
こと
④はり紙、看板など、どんな方法でも、
借金の事実や私生活の事実を他の人に伝える
こと
⑤
他から借金して返済するよう要求
すること
⑥債務者(借主)以外のひとに対して、
債務者の代わりに返済するよう要求
すること
⑦債務者以外のひとが、債務者の住所や連絡先を教えるなどの
取り立て協力を拒否しているのに、さらに協力するよう要求
すること
⑧
債務整理を弁護士などに依頼したという通知を受けたのに
、正当な理由なく、
取り立て
をすること
大人数で押しかけたり、大声を上げる、乱暴なことばを使う、暴力的な態度をとる ことも、もちろんだめです。
もしも、このような取り立てをされたら「警察に通報します」と伝えましょう。
緊急性がある場合などは、実際に通報することになります。
最初は、連絡先に電話。手紙での連絡。
― 具体的には、電話や手紙での取り立てでしょうか。
はい。
返済期日までにお支払いいただけないと、 翌日には、お客様が連絡先として指定されている携帯電話や自宅へ電話 をかけます。ほとんどが携帯電話ですね。
電話にでて頂ければ、理由を聞いて、〇月〇日までにいくら支払うかを約束してもらいます。
支払約束がとれれば、約束した期限まで連絡をすることはありません。
困るのが、電話にでて頂けないときです。
着信履歴や留守電メッセージを聞いてかけ直してくれるお客さまばかりではありませんので、その場合は、 自宅へお手紙を送ります 。
他人に借金のことが分からないよう配慮していますが、ご家族に中身を見られてしまえばバレてしまいますし、電話口で厳しく要求したりはしませんので、電話にでるか、かけ直すようにしていただきたいですね。
― 支払約束をしたくてもできないような、目処がまったくつかないときは、どうしたらいいのでしょうか。
電話や手紙を無視するようなことはしないで、相談してみて ください。
場合によっては、今回は 利息だけの返済 でいいとなるかもしれませんし、今後の 返済計画を見直す ことになるかもしれません。
そのまま放っておいてもいいことは何もありません。
債権回収の担当者を、相談に乗ってくれる味方と思っていただけるといいのではないでしょうか。
電話も手紙も無視すると、勤務先へ電話。自宅訪問も。
― もしも、携帯電話への連絡や手紙を無視し続けたら、どのような取り立てになりますか。
電話番号を教えてもらっているなら自宅へ電話をかけます。
携帯も自宅も手紙でも連絡がつかないとなると、 勤務先へ電話をすることもあります ね。
会社のひとに知られないように、社名は名乗らず個人名でかけますよ。
― 自宅へ訪問することもあるのでしょうか。
どうしても連絡がつかないときは、自宅を訪ねる可能性もあります が、ほとんど行われていないと思います。
一切連絡が取れない場合は(正当な理由に該当し)、決められた時間帯以外での電話や訪問が認められていますので、もしも、時間外の電話や訪問、勤務先などへ電話があっても違法にはなりません。
ずっと延滞し続けると、法的措置に移行。
― 督促されてもずっと支払わないでいると、どうなりますか。
お客様によって状況が違いますので、どのくらい放っておいたらとは、一概に言えませんが、 会社(消費者金融)の判断で、訴えを起こす ことになります。
裁判所から督促状が届きますので、ほとんどのひとが驚かれると思います。
すぐに返済すればいいのですが、そのままにしておくと、 最終的には給料や預金が差し押さえられてしまいます 。
― 給料を差し押さえられちゃうのですか?
裁判所からの支払督促に対して異議を申立てないでいると、仮執行宣言がなされ、
いつでも差し押さえができる状態になります
。
また、異議を申立てると、訴訟手続きに移行することになります。
ここまできたら消費者金融側は本気です。逃げることは考えずに、弁護士さんなどに相談するのがいいと思います。
ちなみに、差し押さえになっても手取りの4分の1までですので、給料が全部取られてしまうということはありません。
法的措置が取られなくても、信用情報に登録されます。
― 変な言い方ですが、裁判所から通知が届かなければ、不都合はないのでしょうか。
そんなことはありません。
一定期間、延滞が続くと、信用情報に「延滞情報」が登録されます。
信用情報に延滞情報が登録されていると、他のローンやクレジットカードの審査に影響を及ぼしますので、 新しくキャッシングの契約ができなかったり、クレジットカードを作れなくなります 。
また、延滞情報は、返済してから最長5年間 記録が残ります。
将来マイホームを購入しようとしたときに、住宅ローンが組めないなんていう可能性もあります
ので、要注意です。
― 何日返済が遅れると延滞情報が登録されるのでしょうか。
各金融機関の判断に任されています ので、何日ということはできません。
一般的には、2~3ヵ月といわれていますが、もっと早い段階で登録されているひともいるようですね。
返済できなくなったら、専門家に相談してください。
― リストラにあったりして、急に状況が変わることもありますよね。どんなに頑張っても返済できそうにないお客さまには、どう対応するのですか。
それでも、 何とかして返済していただけるような形をご相談 します。
ただ、なかには「もう無理だな。これ以上は危険だな。」と感じるお客さまもいらっしゃいます。
そいうひとは、
弁護士さんなどの専門家に相談するのがいいのでは
ないかと思います。
これは個人としての意見ですが。
借金問題の解決策は、人それぞれベストな方法が違います。
借りては返してを繰り返し借金があっという間に膨らむ前に、 弁護士や司法書士、お住まいの自治体の相談窓口、法テラスなどに相談しましょう 。
借金問題を解決する法的な手段である「債務整理」については、こちらの記事で解説しています。
『
借金に悩んでいるときすべきこと。債務整理の始めかた。
』