個人間融資は安全なのか?特徴と被害事例を調べました

 

syakuyousyo

あなたは「お金を借りる」というと、どんな方法を思いつきますか?
親族、友人、銀行、消費者金融、公的制度の利用・・

もちろん、ヤミ金から借りたいと思うひとはいないですよね。

では、“ソーシャルレンディング”“個人間融資”ならどうでしょうか。
ソーシャルレンディングというのは、借りたいひとと貸したいひと(投資家)をインターネットを介して結びつけるサービスのことです。

「う~ん。ソーシャルレンディング。
 どうやらお金を借りる新しい仕組みらしいな。
 借りる側にもメリットがありそうだし、借りてみようかな。」

ちょっと待ってください!

maneoやSBIソーシャルレンディングなどの有名企業は、法律に則ったかたちでサービスが提供されていますが、そうでないケースもあるようです。
ソーシャルレンディングや個人間融資からヤミ金へつながってしまう可能性もあります。
詐欺被害も報告されています。

ここでは、個人間融資の危険性について詳しくお話していきたいと思います。被害に遭わないよう学んでおきましょう。

個人間融資は掲示板で、借りたい人と貸したい人を結ぶ。

個人と個人の間でのお金の貸し借りを、個人間融資といいます。

最近は、お金を借りたいひとが「貸してください」と書き込んで、貸したいひとが「貸しますよ」と返答をする、インターネット上の掲示板を使った個人間融資が広がっています。
貸したいひとが書き込み、借りたいひとが返答するパターンもあります。

個人間融資掲示板の書き込み例

◇借りたいひと ◇貸したいひと
名前:くみこ
住所:千葉県
年齢:29歳
希望額:5万円
返済:一括できます
コメント:どうしても5万円必要です。困っています。お給料がでたら一括で返せますので、どうかお願いします。
名前:山田
住所:福岡県
融資額:30万円まで
融資期間:まずは3ヵ月(場合によっては延長可)
融資方法:振り込み
コメント:信頼関係が築ければ柔軟に対応します。お仕事してない方はごめんなさい。困っている方、まずはご連絡ください。

このような書き込みを見て、貸したいひと、もしくは借りたいひとがそれぞれに返答し、連絡を取り合います。両者の合意が得られれば、その条件でお金の貸し借りが行われます。

掲示板による個人間融資の特徴

■基準は個人で決める。

融資をするかどうかは貸すひとの判断によります。金融機関の融資審査よりも基準が甘く、いわゆるブラック(任意整理、自己破産、長期滞納あり)のひとでも借りられる場合があります。

■取引は自己責任。

掲示板のサイト運営者はいますが、取引についてはノータッチです。
何かトラブルが起きたときは、自分たちで対処しなければなりません。

■詐欺やトラブル多発。

崎、トラブルが多く報告されています。問題なく融資が行われている場合もありますが、詐欺や悪徳業者の被害に遭ってしまうひともたくさんいます

■違法性は?!

違法性がないかは判断が分かれています。個人間融資掲示板サイトには「営利目的ではないので貸金業登録は不要」として違法ではないとの記載があります。
しかし、営利目的でなくても貸金業者として見なされるため、無登録営業(貸金業法違反)の疑いがあるとの意見もあります。

個人間融資の詐欺被害の手口と事例

個人間融資を利用した詐欺やトラブルの手口をご紹介します。

保証金、手数料、お礼金などのお金を請求される

◇万が一の返済してもらえないときの保証金
◇融資のための手数料
返済能力を見るためのお金
◇貸してもらったことへのお礼金

さまざまな理由をいってお金を請求してくるケースがあります。支払ったお金は返ってくることはありませんし、払ったのに貸してもらえない可能性もあります。

≪事例≫
自己破産をした過去があったTさんは、正規の消費者金融からは借りることができませんでした。それでも「ブラックOK」というような業者は怖かったので個人間融資で借りることにしました。

相手は手数料として1万円払えば、利息なしで20万貸してくれるといってきました。
Tさんは、利息だと思って1万円を払ったが、直後に相手と音信不通になり、1万円を騙し取られてしまいました。

■銀行や消費者金融で借入していれば・・・

保証料の請求 銀行や消費者金融であれば保証料や手数料、お礼金の請求をされることはなく利用規約などにも手数料や保証料は不要・無料と明記されているので安心して借入することができます。

自己破産後の借入 自己破産の手続きを行った場合でも手続き後7,8年時が過ぎていれば銀行や消費者金融でも借入ができる可能性がありますし、自己破産を行った方でも公的な援助受けられますし、自己破産者に貸付をすること自体は違法ではなく中小規模の消費者金融は自己破産者であっても貸付を行う可能性もあります。

手数料に関して 銀行や消費者金融で借入をする場合は必ず「金利」の支払いがあります。20万円を金利18.0%で借入し、月々5千円の返済をした場合4ヶ月後に金利は11,680円になります。(※残高スライドリボルビング方式で計算)
20万円を4ヶ月で返済するのは難しいとしても、月返済金額を増やせば金利支払い分も減額されますから支払いも大きくなりません。危うい個人間のやり取りに1万円支払うのであれば安心して借入れができる費用として銀行や消費者金融に金利を払ったほうが賢いと言えます。

個人情報をヤミ金へ流される

お金を貸してもらうために伝えた、氏名、住所、メールアドレス、電話番号などの個人情報をヤミ金へ売られるケースがあります。結局、お金を貸してもらえないこともあり、個人情報だけを取られてしまいます。

融資をする前に、免許証やパスポートなどの書類で本人確認をする貸主も多くいますが、それらの画像やコピーを犯罪に使われてしまう可能性もあります。

≪事例≫
Mさんは、個人間融資の掲示板で見つけたいいひとそうな貸主に連絡を取りました。
とても丁寧な対応に安心し、融資のために必要な本名、住所、電話番号などをメールで伝えましたが、いつまで経ってもそのメールの返信は来ませんでした。

しばらくして、Mさんのもとには「お金にお困りではありませんか?」というような、ヤミ金からの電話が頻繁にかかってくるようになりました。

Mさんの電話番号がヤミ金に売られてしまったのです。

■銀行や消費者金融で借入していれば・・・

プライバシーに関して 銀行や消費者金融では個人情報の取り扱いに関してはかなり神経を使っていることは普段利用していてよくわかると思います。銀行の個人情報が流出したなんてことになるとニュースにも取り上げられるほどです。ですから、上記のようなことはほぼないです。また、一つの目安として消費者金融を選ぶ際には「プライバシーマーク」がサイト内にあるかを確認してみてください。プライバシーマークは個人情報を適切に取り扱う体制が整備され、個人情報に関するJIS規格(JISQ15001)に準ずる事業者であることの証明です。(ほとんどの銀行がプライバシーマークは取得しておらず、消費者金融選びの目安として考えてください)

わいせつな写真や行為を要求される

お金を借りたいという女性に対して、融資の条件としてわいせつな写真を送るよう要求したり、行為を強要する貸主がいます。

また、最初はそんな素振りはなくても、対面で返済するよういわれ、行ってみたら乱暴されそうになったというケースもあるようです。

≪事例≫
未成年のKさんはどうしてもお金が必要になり、インターネットで調べていたところ個人間融資のことを知りました。
貸主に連絡し、後日、待ち合わせのカラオケボックスへいってみると、「未成年に貸すんだから行為は当たり前だ」といわれ、怖くなって逃げ出しました。

その後も、貸主から大量のメールが届き続けたので、Kさんは、携帯電話を解約して引っ越すことになりました。

■銀行や消費者金融で借入していれば・・・

未成年への貸付 未成年の場合、学生であれば貸付を受けられる可能性があります。所謂「学生ローン」と呼ばれる商品になります。ほとんどが20歳からの申込受付になりますが、アイシーローンは18歳から申込受付をしている消費者金融です。アイシーローンのようにちゃんとした業者でも未成年者への貸付を行っている業者もありますから探してみてください。また、貸金業者登録番号などの確認や闇金融ではないかの確認はしっかりと行ってくださいね。

少しでも返済が滞ると豹変する

銀行のように保証会社がいるわけでも、連帯保証人を立てているわけでもないので、返してもらえないと誰も保証してくれません。
きちんと返済できているうちは問題なかったのに、返済が遅れると貸主の態度が一変することもあります。

≪事例≫
Yさんは、個人間融資サイトを使って30万円を分割返済で借りました。
半年ほどして返済が厳しくなってきたので、その旨を貸主に相談しました。すると、急に一括返済を求められ、毎日何通もメールが届くようになりました。

メールの内容が、「職場にバラすぞ」「こどもの学校に行くぞ」という脅迫めいたものになってきたことで恐くなって上司に相談し、弁護士に依頼することになりました。

■銀行や消費者金融で借入していれば・・・

保証人について 銀行や消費者金融で借入する場合も「連帯保証人」が必要になるケースはほとんどなく、その代わりに保証会社が借入する人の保証をしてくれます。だから審査があるのですね。

返済遅延・返済金額相談 返済の遅延に関しては銀行も消費者金融も厳しく取り締まっているので返済日に返済金額の入金がなかったり引き落としされない場合は電話での連絡が来るのが一般的です。また返済金額に関しては銀行・消費者金融によって異なりますが最低返済金額以下にならなければ減額してくれますし、今月だけどうしてもという場合は遅延延滞金はつきますが催促などをせずに待つ対応をしてくれます。
いずれにしても、急に態度をひっくり返すようなことは銀行も消費者金融もなく事前に連絡があり、法律に則った対応になりますので安心して利用ができます。

個人を装って紛れている悪徳業者に要注意

hisomuwarumono

個人間融資の掲示板といっても、本当に個人かどうかはわかりません。

「業者ではありません」とわざわざ明記しているようなときは、特に注意が必要です。

悪徳な業者は、あらゆる方法を使って勧誘をしています。個人間融資に限りますと明記されているサイトでも悪徳業者が紛れ込んでいないとはいえません。

実際にお金を貸してくれる業者もありますが、ほとんどが法外な高金利での貸付です。
また、知らないうちに犯罪に巻き込まれる可能性もありますので、絶対に関わってはいけません。

個人間融資であやしい貸主を見分けるのは非常に難しい

個人間融資の掲示板で、詐欺や悪徳業者にひっかからないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

■「貸してください」と書き込む。

自分から「貸してください」と書き込みすることはやめましょう。「貸しますよ~」といってくる貸主は業者だったり、何かたくらみがあることが多いです。

■甘い条件に注意。

甘い条件をウリにしているような貸主は怪しい。
「ブラックOK」
「無職でもお貸しします」
「即日振込します」
「24時間対応」

普通のひとなら、金融事故を起こしたことがあるひとや無職のひとに貸そうとは思いませんよね。
24時間体制での対応は、本業やグループでやっていないとなかなかできることではありません。

■お金の請求は応じない。

お金を請求してきても応じてはいけません。手数料や保証料など、どんな名目でも同様に、通常の返済以外でお金を請求してきても支払わないようにしましょう。融資を受ける前なら、すぐに関わりを絶ちましょう。

インターネットに書き込まれた少ないコメントから、ちゃんとした貸主かどうかを見抜くのは簡単なことではありません
その先にあるリスクを考えたら、掲示板サイトなどで個人間融資をするのはやめたほうが賢明です

個人間融資のトラブルは警察や法律の専門家に相談を

もしも、詐欺や悪徳業者の被害に遭ってしまったら、警察や法律の専門家に相談してください。

警察

犯罪に巻き込まれた、悪質な取り立てにあって困っている、詐欺被害にあったときなどは、警察に相談してみてください。緊急性のある場合には、すぐに通報しましょう。
警察への相談は最寄りの警察の代表番号に電話しても大丈夫ですし、生活の安全に関する不安や悩みを相談できる「警察相談専用電話」があります。
#9110でつながります。

犯罪や事故の発生に至ってはないけれど、悪質商法やさまざまなトラブルの相談を受け付けています。

受付時間 平日午前8:30~午後5:15(各都道府県警察本部で異なります)
※土日・祝日及び時間外は、24時間受付体制の一部の県警を除き、当直または音声案内で対応
※通話料は利用者負担
※携帯電話でも利用可能

警察の主な対応

1、助言・始動
法律上または事実上の手段などを助言・指導(相手への対応方法の助言、防犯機器の紹介、緊急時の警察への通報方法など)

2、他機関の紹介
他の行政機関等を紹介することで問題の解決

3、指導、警告、説得
相談時点では刑罰法令に触れないが、将来、相談者などに危害が生じるおそれがあると認められる場合は、相手方に対する指導、警告または説得

4、検挙、補導
相談に係る事案が刑罰法令に抵触すると認められるときは、捜査担当部門に引き継いで、被害届の受理、必要な捜査を行い、被疑者を検挙・補導

※参考サイト http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201309/3.html

法律の専門家

弁護士や司法書士などの法律の専門家に相談して、解決策を考えましょう。

直接、弁護士事務所や司法書士事務所へ行くのはちょっと・・というときは、自治体が行っている法律相談会や窓口を利用することもできます。市役所などのホームページ等に案内がありますし、電話で問い合わせして現在行われている法律相談会場を聞いてみましょう。

また、日本司法支援センター(通称:法テラス)では、無料で法制度や手続き、相談先を紹介してくれます。

法テラス 問い合わせ先
0570-078374
受付時間 平日午前9:00~午後9:00 土曜日9:00~午後5:00
公式サイト http://www.houterasu.or.jp/

また電話での相談が苦手な方のためにメールにて相談することも可能です。

個人間融資のトラブル相談のポイント

相談する際には「今までの経緯」「現在の状況」「どのような解決をしたいか」の3つに分けて話を進めていくようにしてください。
また、話すのが苦手・人を前にするとドキドキしてしまうなどの人は紙に3つのポイントを書き出してそれを元に相談していくといいですね。相談する相手が弁護士や行政書士、警察になるとどうしても上がってしまうと思いますから、焦らないでゆっくりと話を聞いてもらいましょう。

今までの経緯

知り合ったサイトや連絡方法、いつごろからの連絡の取り合いなのか、自分の借入履歴や債務整理の有無など嘘をつかないで全てを話すようにしましょう。
特に自分の今までの借入履歴や債務整理に関しての情報は言いにくい部分でもありますから嘘をついてしまう方も多くいます。しかし、これから事案を解決していくにあたっては重要なことにもなりますから、しっかりと話をしましょう。

現在の状況

今、返済はどうしているのか。また相手との連絡方法や相手の言い分など細かく話をします。返済を滞ってしまい恐喝などにあっている場合はそれも伝えましょう。
相手がどのようにして返済を迫っているのか細かく説明するためにも、着信履歴の写真や自宅にきた場合は動画などを撮影する。メモを取っておくなどことが起きたことの証明になるものがあるとより良いです。

どのような解決をしたいか

借入を続けたいけど月々の返済額を減らして欲しい。返済日を変更して欲しい。法に則った形で債務を処理したいなど、自分がどのようにしたいのかを相談しましょう。
法律のことがわからなくても、先々こうしたいのだけど法律の適用の範囲内でどう動けますか?など聞き方は多くあるので教えてもらう姿勢を大切にして相談してみてください。

個人間融資についてのまとめ

個人間融資はおすすめしません。
「無金利」「手数料1万円で30万円!」「未成年にも貸します!」「自己破産者OK」など甘い言葉が多く並ぶサイトは神様がたくさんいるように見えてしまうかもしれませんね。
だけど、上記のトラブル事例などからもわかるとおり、いいことなんてほとんどないです。

それに比べて銀行や消費者金融であれば金利はとられるものの、安心して利用ができる商品ですし、万が一返済が滞ってしまっても命まで狙わたり、行為を強要されたり暴力をふるわれることはないですよね。返済トラブルだけではなく個人情報の流出や保証金などを取られて音信不通になる心配もないです。

銀行や消費者金融に支払いしてる金利は安心のお金だと思えば個人間融資を選択するよりも賢いお金の使い方になります。
また、自己破産などで銀行などからの融資をしてもらえない場合でも公的に借入する方法もありますから、まずはそちらに相談してみるようにしてくださいね^^