目次~この記事に書かれていること~
「絶対もうかる」「元本保証」などといってオイシイ投資話を持ちかけて、お金を騙し取ろうとする、『投資詐欺』が流行っているのをご存知でしょうか。
投資対象が多岐にわたり、手口も巧妙化しているために、被害が後を絶ちません。
もはや「自分は大丈夫」なんていってはいられません。
ここでは、投資詐欺で用いられる手口や、被害に遭わないための方法、相談窓口をご紹介していきますので、みなさんぜひ読んでみてください!
約半数のひとが被害にあっている!?
2015年に金融庁の金融サービス利用者相談室が受け付けた投資詐欺の相談件数(※)は、2060件にのぼっています。
そのうち1069件(52%)は被害に遭ってはいませんが、 約半数の991件(48%)が何らかの被害を受けてしまった とのことです。
相談者の年代別にみると、50代以下が34%、60代が18%、70代が31%、80代以上が17%です。
6割以上が60代以上の高齢者
で占められています。
※金融庁HP相談室における相談等の受付状況等より
http://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/index.html
第三十九回公表(平成27年1月1日~同年3月31日までの受付状況等)・・・平成27年4月30日公表
第四十回公表(平成27年4月1日~同年6月30日までの受付状況等)・・・平成27年7月31日公表
第四十一回公表(平成27年7月1日~同年9月30日までの受付状況等)・・・平成27年10月30日公表
第四十二回公表(平成27年10月1日~同年12月31日までの受付状況等)・・・平成28年1月29日公表
知っておきたい投資詐欺の主な手口
投資詐欺で使われる投資の対象は、株、通貨、社債、権利などさまざまあり、その時々で話題のものがよく用いられます。
以下に、最近の投資詐欺の手口をいくつかご紹介します。
◇未公開株・・・
証券取引所に上場(公開)していない株のことを未公開株といいます。
「実はここだけの話、この会社の株は
これから上場する
予定なんです。
上場すれば高値がつくのは確実
です。
今のうちに買って上場後に売ればかなりの儲けになりますよ。」
などといって、勧誘してきます。
お金を払ってしまったあとには、本当は上場予定なんてなかった未公開株が手元に残っただけ。さらには、買ったはずの未公開株自体が偽物だったという悪質なケースもあります。
◇海外通貨・・・
あまり聞きなれない国の通貨を使った手口です。
「〇〇という国をご存知でしょうか。
まだ広くは知られていませんが、国家的な大開発プロジェクトが進んでいます。
近い将来、
経済が急成長することが約束されています
。
この国の通貨を安いうちに買って、値上がりしてから売れば、相当な儲けがでますよ。」
このように巧みに信じ込ませ、本来のレートとは比べものにならない高値で購入させられてしまいます。
◇社債・・・
資金調達のために企業が発行する債券を社債といいます。
期日までの間は定期的に利息が受け取れ、期日になったらお金が戻ってくるしくみです。
「ここの会社はこれからグンと業績が上がりますから、
値上がり確実
ですよ。
期日がきたら全額戻ってきますし、それまでの間に受け取る利息で楽しみが増えますよ。
それから、他の業者が買い取りたいといってきても、絶対に応じないでくださいね。」
などといって購入を勧めてきますが、たいていは実体のない会社や業績が振るわない会社の社債を買わされるはめになります。
しだいに利息が支払われなくなり、業者と連絡が途絶えて、お金が返ってくることはありません。
◇権利関連・・・
風力発電、太陽光発電、天然ガスなど、 話題になっていることに関連 して、 設備を設置する土地の権利 や、 最新技術の知的財産権 、 資源の採掘権 などへの投資を勧誘してきます。
テレビや新聞で見聞きしたことがあると、何となくもっともらしく思えてしまうものです。
しかし、実際にはウソで、ほとんど価値がない権利であることが大半です。
投資詐欺はこんな風に近寄ってくる
詐欺業者は、いろいろな手段で投資に馴染みのないひとに近づいてきて、信用を得ようとしてきます。
ケース①
A社
「もしもし、突然お電話して申し訳ありません。
実は、X社が開発した新エネルギーに関するパンフレットがあなたのお住まいの地域にだけに配布されたという情報が入りまして・・」
(そういえば、そんなものが送られてきたような・・あっこれだ。)
A社
「パンフレットをお持ちのかたしか、新エネルギーの利用権を購入できないのです。
もしも利用権をお持ちでしたら、倍の値段で買い取らせていただけないでようか。」
(倍の値段か~。100万円って書いてあるから、200万円で買ってもらえるのか。)
代わりに購入させる手口
です。
もちろん、100万円を払ってもお金は1円も戻ってきません。
ケース②
C社
「C証券会社の〇〇と申します。Y社の未公開株をお持ちではありませんか。
もしお持ちでしたら高値で買い取らせていただきたいのですが・・。」
(未公開株だなんてまったく興味もない話だな。)
― 後日 ―
D社
「D証券会社のものなのですが、近日中に上場確実な未公開株がございまして・・
よろしければお話を聞いていただけませんか。
今急成長しているY社の未公開株なんです。」
(この前、別の証券会社のひとが言っていた株じゃないか。儲けられるかも!)
劇場型といわれる手口
です。
複数のひとが(もしくはひとりで)芝居をして騙しにかかってきます。
D社の話に価値と信ぴょう性をあたえるために共謀しているだけですので、この未公開株を買っても損をするだけです。
ケース③
「金融庁のものですが、詐欺の被害が増えています。何か変わったことはありませんか。」
「そういえば最近こんなダイレクトメールが届いていました。」
「そこは信頼できる優良企業ですよ。大丈夫です。」
「そうなんですか。金融庁の方がいうならここは安心ですね。」
おわかりかと思いますが、 金融庁の職員を名乗っていますが犯人です 。
ケース④
「消費生活センターから委託を受けているアンケート調査にご協力ください。
過去に詐欺に遭ったことはありませんか。」
「実は、去年 投資詐欺に遭いまして10万円を騙し取られてしまったんです。」
「それはひどい目に遭いましたね。
公的な制度で被害を救済してもらえるのはご存知ですよね。
「そうなんですか!知りませんでした。」
「書類をお送りしますので、手続きをしてください。」
これも、
消費生活センターから委託を受けた業者などではありません
。
送付されてくる書類には、振込先の確認などと理由をつけて、口座へ現金を振り込むように書かれています。
振り込んだら最後、過去の被害が救済されることはなく、お金も戻ってきません。
勧誘を受けたときに気をつけるポイント
投資に関連した勧誘を受けたときには、どのような点に気をつけたらいいのでしょうか。
◇金融庁の登録を受けた業者か?
勧誘してきた業者が正規の業者かどうかを確認しましょう。
金融庁に登録された業者かどうか、警告を受けたりしていないかを金融庁のサイトでチェックしてください。
免許・許可・登録等を受けている業者一覧
http://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyo.html
無登録で金融商品取引業を行っているとして、金融庁(財務局)が警告書を発出した事業者
http://www.fsa.go.jp/ordinary/chuui/mutouroku.html
◇「元本保証」「確実に儲かる」などの甘い文句
株式や債券などの投資商品は、確実に儲かるものではなく、経済状況などによって元本を割り込む可能性があります。
元本保証 、 確実に儲かる 、 絶対損はしない などのことばを使って勧誘してくるときは要注意です。
普通では考えられないような 高利回り を謳っている商品も十分気をつけましょう。
◇少額からでも安心できない
最初は少額から出資させ、信用しきったところで大金を騙し取るというのはよくあります。
「このくらいの金額ならやってみようかな。」と、第一歩を踏み出させるのが狙いですので、ひっかからないようにしましょう。
◇知人からの紹介でもすぐに信じないで
誰かを紹介すると高額な紹介料をもらえるしくみの投資詐欺があります。
実際に配当金を受け取ったことで、知り合いにも紹介したいと思うのでしょう。
さらにお金がもらえるとなると、たくさんのひとに紹介したくなりますよね。
知り合いからの紹介でも、すぐに信用することはやめましょう。
あれ?と思ったら『きっぱり断る』『すぐ相談』
これまでに紹介したような詐欺と疑われる投資の勧誘を受けたときは、きっぱり断るようにしてください。
思わぬ方法を使ってくることもありますので、少しでも怪しいと感じたときは安易に関わらず、次のようなところへ相談しましょう。
金融庁 金融サービス利用者相談室
電話での受付:0570-016811
http://www.fsa.go.jp/receipt/soudansitu/index.html
全国の消費生活センター等
消費者ホットライン:188
http://www.kokusen.go.jp/map/index.html
日本証券業協会「株や社債をかたった投資詐欺」被害防止コールセンター
0120-344-999
http://www.jsda.or.jp/sonaeru/inv_alerts/alearts01/mikoukai/index.html
絶対儲かる投資話はまずありません。
上手い投資話は、向こうからやってくるもんじゃない
と思っておきましょう。