悪徳金融業者の手口と取り立て手法を紹介します

 

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スーツにサングラス、金のネックレスと腕時計。

なんていう“いかにも”という悪徳金融業者を見かけることはまずありませんし、ニュースなどでも取り上げられることが少なくなりましたね。

 

悪徳な金融業者は、いなくなったのでしょうか。

 

そんなことはありません。

手口が巧妙化し、派手な取り立てをしなくなったために、姿を消したかのように感じてしまいますが、悪徳金融業者の被害はなくなっていません。

 

ここでは、悪徳金融業者の手口や取り立て手法についてご紹介します。もしも被害に遭ってしまったときの対策も、一緒に学んでおきましょう。

 

 

悪徳金融業者はどうやって客を集めるのか?

 

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新聞の広告欄(特にスポーツ紙・夕刊紙)、ダイレクトメール電話メール貼り紙チラシなど、あらゆる広告媒体が勧誘に使われています。

最近では、カラオケボックスや商業施設に置かれているフリーペーパーに広告を載せている業者もあります。

 

正規の貸金業者を装っていたり、場合によっては貸金業ということを隠してだたの求人広告をだしているようなこともあり、非常に見分けるのが難しくなっています。

 

また、すでに業者を利用している顧客からの紹介で、新しいターゲットを探す業者も多いようです。ちょっと怪しく感じても、知り合いが利用しているかだ大丈夫だろうと利用してしまうのですね。

 

 

あくまで丁寧・親切な対応。暴力は一切なし。

 

昔は、威圧的な態度や脅しをかけるような営業が行われていましたが、いまはほとんどありません。

 

◇Sさんの事例

電話をかけると、とても親切な女性スタッフがでました。

 

わたしの話をいろいろと聞いてくれた上で、「50万円までお貸しすることができますよ。金利は10%で大丈夫です。」と、好条件を提示してきました。

 

そして、氏名、住所、電話番号などの個人情報をひととおり伝えた後、他の男性スタッフに変わったのです。

 

「事務手続きを引き継ぎます。」といった男性スタッフは、親族(配偶者・両親・親戚など)の連絡先を聞いてきました。

 

ここであれ?おかしいなと感じました。

 

すると男性スタッフもわたしの変化を察したのか、「50万円を貸す前に、まず3万円をお貸ししますので、1週間後に5万円を返済してください。信用情報ができたら50万円をお貸しできます。」といってきました。

 

まあ、もともと、50万円を金利10%でなんていう好条件で貸すつもりはなかったんでしょうね。

 

やっぱりもう一度考えさせてくださいといって電話をきりました。

 

このように、電話でも丁寧なことば遣いで対応してきます。取り立てについても、暴力をふるうようなことはありません。

 

 

違法性を隠しつつ毎月3万円の利息を巻き上げる。

 

悪徳金融業者は、常に、リスクなく効率的にお金を巻き上げる手法を考えています。

 

◇Mさんの事例

どうしても15万円必要で、ポストに入っていたダイレクトメールの業者に連絡をとりました。

 

たいていは、電話だけでOKとかで契約を交わさない業者が多いのですが、その業者は契約書にサインすれば15万円貸してもらえるといわれました。

 

ちょっと面倒だと思ったのですが、逆に信用できるような気がして、翌日、職場近くの事務所へいき15万円を借りました。契約した内容は、1ヵ月後に18万円返済するというものです。

 

1ヵ月後、18万円用意することができなかったので、そのことを業者に伝えたら「とりあえず3万円でいいので、来月までに15万円返してください。」といわれました。

 

結局、毎月、利息として3万円ずつ、2年間以上も支払ったと思います。

 

15万円を借りて1ヵ月間の利息が3万円ですから、金利は月20%です。年利にすると240%にもなります。

法律で決められた金利の上限は年18%ですので、ものすごく高い金利で借りていたことがわかりますね。

 

しかも、実は、Mさんがサインをした契約書には、貸付金18万円と書かれていました。

契約書上では金利0%で借りたことになっているので、法的に有効な契約書なのです。

 

こうして、業者は、法的には問題ないように見せかけ、効率的に儲けをだしていたのです。

 

 

代表的な悪徳金融業者をまとめて紹介

 

悪徳な金融業者の手口は、さまざまな種類があります。
代表的なものを一覧にまとめてみました。

 

紹介屋 「あなたの信用情報はよくないのでうちの会社では貸せない。特別に他の業者を紹介してあげます。」といって紹介料をだまし取る。
買取屋 クレジットカードで商品を購入させ、それを低価格で買い取る。買い取り金額で足りないというひとには、さらに高金利で貸付けをする。
整理屋 「あなたの借金を整理します。」と広告を勧誘し、手付金や手数料といって次々をだまし取る。
名義貸し 「消費者金融の調査のために、お金を借りるだけのアルバイト」などとひとを集め、消費者金融から借り入れをさせ、アルバイト料は払うが、返済しておくのでといってカードをだまし取る。
090金融 連絡先が携帯電話になっている。法定以上の金利で貸し付ける。
チケット金融 商品券や新幹線チケットを買わせて、金券ショップなどで換金させる。
システム金融 ひとつの業者が融資し、返済日近くに別の業者が勧誘し、また別の業者が勧誘し・・と繰り返す手口。複数の悪徳金融業者がぐるになっている。

 

 

もしも被害にあったら・・

 

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悪徳な金融業者には、近づかないのが一番ですが、気を付けていてもひっかかってしまうことはあります。

 

もしも、被害に遭ってしまったら、公的機関やプロに相談することです。

 

その際に、相手の情報や証拠をできる範囲で用意しておくといいでしょう。

 

◇業者名、連絡先電話番号、住所、返済先の口座番号
◇借入や返済の記録(口座の記録、メモなど)
◇業者から届いた、ダイレクトメール、Eメールなど
◇業者との電話の録音データ

 

こういったものがあると、相談がスムーズに進みます。
ただし、業者の事務所に録音機を持って乗り込むようなことは危険ですのでおすすめできません。

 

相談先は『警察』『弁護士・司法書士』『法テラス』

 

一番身近なのは『警察』ではないかと思います。
できたら、業者のある地域の警察署へ届け出ましょう。

 

被害届を出せば、動いてくれるはずなのですが、実際はなかなか動いてくれないこともあります。違法性のわかる証拠を持参したほうが、早く対応してもらえるようです。

 

それから、『弁護士や司法書士』といった、法律の専門家に相談することもできます。

 

悪徳金融業者の問題を得意としているプロを選ぶようにしましょう。

初回の相談を無料で受けてくれる事務所も多くありますので、そのようなところを利用するのも方法です。

 

弁護士や司法書士に知り合いもいないし、情報もないので分からないという場合は、『法テラス』へ相談してみてはいかがでしょうか。

 

正式名称は、日本司法支援センターで、国によって設立された機関で、法的トラブルを解決する手助けをしてくれます。

どこに相談したらいいかを無料で案内したり、経済的に余裕がないひとの無料法律相談や弁護士・司法書士費用の立て替えを行っています