目次~この記事に書かれていること~
金融機関などに成りすましたメールで、偽のホームページにアクセスするよう仕向け、個人情報やカード情報、金融機関情報(口座番号、暗証番号)を盗む「フィッシング詐欺」。
年々、手口が進化し、被害も広がっています。
ここでは、カードでお金を借りるサービス(キャッシング)を利用したことで、フィッシング詐欺に遭ってしまったという事例をご紹介していきます。
困ったときにタイミングよくメールが届く。
当時、わたしは、入社4年目の不動産会社で働くサラリーマンでした。
手取り20万円弱で、家賃などの生活費をひいて、自由に使えるお金は5万円。
普通に生活している分にはお金に困ることはありませんでした。
しかし、初めてできた彼女と海外旅行に行くことになりました。
ツアー代金20万円と旅行先での食事、お土産代など10万円程を用意しなければなりません。
貯金はほとんどなかったので、どうやってお金を調達するか悩んでいました。
そんなとき、1通のメールが届きました。
超有名銀行からの「融資のご案内」です。
どこよりも低金利のカードローンってことだし、ここで借りれば彼女と旅行に行ける!とウキウキしながらメールに書かれているURLをクリックしました。
そして、氏名や住所、連絡先、融資を受けるための口座情報などを入力し、契約手続きを行ったのです。
ほとんどなかった貯金がゼロに。
1週間以内に送付されてくるはずのカードが送られてこないので、銀行に問い合わせることにしました。
すると、わたしが契約したと思っていた超有名銀行のカードローンは、まったくの偽物で、口座情報を盗まれ、わずかに入っていた数万円の貯金がすべて他の口座に振り込まれしまったことが判明したのです。
どんなに思い返しても本物のサイトだったとしか考えられないのですが、結果がすべてをあらわしていました・・。フィッシング詐欺に遭ったのです。
正規のクレジットカードを申込み、海外旅行資金にする。
詐欺に遭ったショックで消沈し、旅行資金をどうやって用意したらいいか途方に暮れていました。
そんなわたしを見かねた同僚が「とりあえずクレジットカードでツアー代金を払って、旅行先では海外キャッシングしたらどうだ?ボーナス払いにもできるだろうし。」と教えてくれました。
確かにボーナス払いにできるしいい方法だ!
一番早くできるクレジットカードを探して契約をしました。
もちろん、偽物に騙されることがないよう、正規のカード会社に直接申込みをしました。
そうして、無事に彼女と海外旅行へいってくることができました。
しかし!再びフィッシング被害に!!
「クレジットカード不正使用防止対策」というメールがきたのは、ボーナスですべての支払いを終えてから約2ヶ月後のことです。
少額とはいえ詐欺被害に遭っているので、不正使用などには敏感になっていましたから、すぐに対策を行いました。
対策というのは、カード番号、有効期限、暗証番号を登録しておくというものでした。
今なら、カード情報を登録しておくことで不正使用を防げるとは到底思えないのですが、当時は無知でしたね。
翌月、クレジットカード会社から52万円の請求がきました。またしてもフィッシング詐欺に遭ってしまったのです。
騙されないために今していること
2回も騙されるなんて馬鹿だと思いますよね。
でも、送られてきたメールやサイトは、本物そっくりのロゴが使われていたりして、変な言い方ですが、すごくよくできています。
わたしは今、送られてくるメールは信用しないことにしています。
URLが記載されていてもクリックすることは絶対にしません。
重要な情報でしたら、ホームページにも載っていますし、メールを見ないひともいますから、手紙でも案内があるはずです。
また、最近では、緊急性があるからと言い、電話でID、パスワード、口座番号、暗証番号などを聞き出す手口もあるようです。
注意のし過ぎということはないと思っておくようにしています。
さすがに3度目は笑えませんからね。