目次~この記事に書かれていること~
『わたしはいくらなら借りていても大丈夫でしょうか?』
『そうですね~。
年収300万円のあなたは、90万円までなら問題ありませんよ。』
こんなふうに簡単に教えてくれたら助かりますよね。
誰でも返済不能にはなりたくはないですから、いくらまでなら借りても返済していけるのか?とても気になるところです。
貸金業法という法律では、年収の3分の1を返済能力のボーダーラインとして、これを超える貸付を規制しています。(※総量規制といいます。)
しかし、総量規制を守っているのに返済できなくなってしまうひともいます。
借金の総額が年収の3分の1の範囲内だということで安心してしまうのはちょっと危険なのかもしれませんね。
ここでは、それぞれの状況に応じて、返済の危険度を知る方法について話していきたいと思います。
あなたが毎月払える金額を計算してみよう。返済額>支払える金額だと危険度は『とても高い』
返済の危険度を知るには、まず、毎月の返済に充てられるお金がいくらなのかを確認してみましょう。
◇Aさんの場合
年収300万円(月収20万円、ボーナス60万円)
支出
家賃 | 8万円 |
水道光熱費 | 2万円 |
食費 | 3万円 |
日用品 | 0.5万円 |
通信費 | 1万円 |
被服費 | 2万円 |
保険 | 0.5万円 |
交際費など | 1万円 |
合計 | 18万円 |
Aさんは、月収20万円で毎月の支出が18万円ですので、2万円が返済に充てることができます。
このように、毎月の支出がいくらなのかを書き出して、返済に使えるお金を計算してみましょう。
支出として挙げる項目の例を書き出してみましたので、参考にしてみてください。
住居費 | 家賃、管理費、共益費、住宅ローン、火災・家財・地震保険 |
水道光熱費 | 上下水道、電気、ガス、灯油 |
食費 | 食料品、お酒、たばこ |
日用品 | 洗剤、ティッシュ、トイレットペーパー、おむつ、ペット関係、家具・家電 |
通信費 | 電話、インターネット、ケーブルテレビ、新聞、NHK受信料 |
交通費 | 定期、バス、ガソリン、駐車場、車検 |
教育費 | 保育料、授業料、塾、習い事、仕送り |
被服・美容 | 衣類、理容・美容、化粧品 |
保険・税金 | 生命保険、損害保険、国民健康保険、国民年金保険料、市県民税、自動車税 |
交際費 | レジャー、お小遣い、町内会費 |
医療費 | 診療、薬、入院 |
ローン | 自動車ローン、教育ローン |
毎月の支出は、家族構成や各家庭の状況によってさまざまです。
少し面倒ですが書き出してみることで、返済できるお金がはっきりとわかります。
もしも、毎月の返済に充てられるお金が、今現在の返済額を上回っているとしたら、滞納しているか、返済のために借入をしていることになります。
危険度は『とても高い』ので、すぐにでも専門家に相談してください。
3年間で払い終わらないなら、危険度は『高い』。
次に、毎月払える金額で返済をしていった場合に、どのくらいの期間で完済できるかをシュミレーションしてみましょう。
借金を法的に解決する方法(債務整理)では、3年から5年間で返し終えることを基本としていますので、ここでも3年間をひとつの目安にしていきたいと思います。
◇Aさんの場合
借入残高 60万円
金利 18%
Aさんが借りている消費者金融のホームページにある返済シュミレーションを使って、月2万円で返済していくと何回で完済できるかを調べた結果が、次表の通りです。
完済までに40回返済することになりますので、3年4ヶ月かかります。
3年間で支払いが終わらないので、危険度は『高い』といえますが、Aさんの場合は、ボーナスが年間60万円あり、緊急的な支出があっても返済が滞る可能性は少なそうなのでそこまで心配はいらないかもしれませんね。
このように、毎月の返済に充てられる金額で返済をしていった場合に、今ある借入を3年間で完済できる見込みがあるか考えてみてください。
もしも、返済期間が3年間を超えてしまうようなら危険度は『高い』と判断できます。
先ほどもお話ししましたが、返済期間中に緊急的にお金が必要になる可能性もありますので、3年間で完済できても少しも余裕がない場合は、危険度は上がります。逆に、Aさんのように3年間では返し終わらないけれど、余裕がある場合は危険度はそこまで高くありません。
完済に近づくためには、月々の返済額を見直すことが大事。
キャッシングやカードローンの返済は、最低返済額が決められています。
返済額を特に指定していなければ、返済日に最低返済額が引き落とされます。(口座振替返済の場合)
振込やATMから返済している場合も、最低返済額を入金すればいいことになっています。
しかし、カードローン会社によっては、最低返済額が非常に少なく設定されていることもあり、最低返済額だけを返していくと返済が長期化し、支払総額も増えてしまいます。
これは意外に知られていない落とし穴です。
先述のAさんも、返済額を指定しないで口座振替返済をしていました。
今後も、最低返済額を返済を続けていったらどうなるかをシュミレーションしてみた結果が下の表です。
返済回数 173回
返済総額 122万3,749円
という驚きの結果になりました。
Aさんが借りているカードローン会社は、残高が減ると最低返済額も少なくなっていく『残高スライドリボルビング方式』という返済方式を採用しています。
そのため、残高が60万円のときは1万5000円ですが、1万2000円、9000円・・・と返済額がだんだん減っていくため、なかなか返済が進みません。
Aさんは、カードローン会社へ連絡して、毎月2万円を返済していくように変更しました。
上のシュミレーションはあくまでAさんのケースですが、同じような落とし穴に気付かないまま利用しているひともいるかもしれません。
完済に早く近づくためにも、ぜひ、月々の返済額を見直してみてくださいね。
もしも返済に困ったら・・すぐに専門家に相談することをおすすめします。
あなたの危険度はどのくらいでしたか?
借金の返済に悩んでいるのでしたら、早めの対策が必要です。
こちらの記事で、借金に困ったときの解決策と相談窓口をご紹介しています。
『多重債務者ってどんなひと?陥るきっかけと解決策』
ぜひ読んでみてください。
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