目次~この記事に書かれていること~
私の実家は築100年以上経っており、よく言えば古き良き日本の古民家、悪く言えばただのボロボロの家です。
そんな戦前からある実家を年末に家族で大掃除をしていたら、なんだか面白そうなものを発見しました。
その面白そうなものというのが、こちらです。
なんだか、お宝っぽい感じですよね。
どうやら亡くなった私の祖父が収集していたものらしく、これが一体なんなのか調べてみると、「一円銀貨」という歴とした銀貨ということが分かりました。
一円銀貨とは
一円銀貨とは、いったいどのような貨幣なのかWikipediaで調べてみました。
一円銀貨は、日本の近代銀貨である。「円銀」とも呼ばれる。 1871年(明治4年)の新貨条例により、対外貿易専用銀貨として発行された。(中略)製造された当時は明治維新後まもなく、造幣技術が確立されていなかったため政府は英国に範を求めたが、持参した加納夏雄の原図の竜図が絶賛され、日本で製造されることになった。
どうやら、明治時代から大正時代にかけ、アジアなどの諸外国との貿易の際に使われていた貨幣のようです。
当時、日本国内で使われていた紙幣では外国からの信頼を得ることができず、世界的に価値があるとされた金や銀を使った貨幣を作る必要があり、金が不足していた中で生まれたのがこの一円銀貨というわけです。
明治初期ということは今から150年近くも昔になるわけですが、当時世界的な価値を求めて作られた貨幣ということで一円銀貨にはそれなりの価値があるそうです。
実家にあった一円銀貨の価値を知るべく古紙幣の買取をしてくれるという買取専門店「大吉」へ行ってきました。
対応してくれた鑑定士の方にわが家の一円銀貨一式を渡し、どれほどの価値があるのか伺ったのですが、 一円銀貨には偽物(レプリカ)が多く出回っており、パッと見ただけでは本物か偽物かの判断が付かない というのです。
その後、古紙幣専門の鑑定士さんが登場し、わが家の一円銀貨を1個1個査定してくれました。
鑑定の結果、わが家にあった23個の一円銀貨のうち
- 本物の一円銀貨… 17個
- 偽物の一円銀貨… 6個
ということが判明しました。
やはりレプリカが混じっていました。残念…
鑑定士の方には、どれが本物でどれが偽物なのかを教えていただいたのですが、素人の私が見ただけでは判断が付きませんでした。
こちらの2つが本物の一円銀貨と偽物の一円銀貨です。
左の銀貨が「本物」、右の銀貨が「偽物」なのですが、汚れ具合の違いはあるものの見た目はほぼ一緒ですよね。
鑑定士の方によると、ある程度目利きができる方だとギザギザの数や模様の彫り方などで一目瞭然ということですが、私のような素人には説明されてもその違いはよく分かりませんでした。
一円銀貨の本物と偽物の見分け方
わが家の一円銀貨に紛れ込んでいた偽物は、見た目で判断できる程度の粗悪なレプリカだったわけですが、最近ではよく作りこまれた偽物も出回っており、見た目で判断することが難しいケースもあるようです。
そうした見た目だけで判断が付かない場合、鑑定士の方は 一円銀貨の重さを測って本物か偽物かを判定している ということでした。
というのも、一円銀貨はあくまで銀で作られているため、その比重が決まっており、 本物であれば「26.96g」に限りなく近い重さになる そうです。
ということで、実際にわが家の本物と偽物の重さを測ってみました。
本物と偽物は重さが違う
わが家にあったTANITA製の計量器では1g以下の端数部分を計測することはできませんでしたが、本物の一円銀貨は「26.96g」に最も近い27gを示し、偽物の一円銀貨は25gとかなり軽い数値となりました。
もしわが家と同じように家で一円銀貨を見つけた方は、このように銀貨の重さを測ってみると本物と偽物の区別が付くかもしれません。
本物の一円銀貨であれば、計量器は27gを示すはずで、それ以上や以下であれば偽物ということになります。ただし、27gであったとしても偽物のケースもあるそうですので、最終的には専門の鑑定士に見てもらうことをおすすめします。
一円銀貨の価値はどれほどなのか
では、本物の一円銀貨はどれほどの価値があるのでしょうか。
明治時代に諸外国との貿易を行うために作られた銀製の硬貨ですから、それなりの価値はあるはず。高額なお宝だったらどうしようと、胸を高鳴らせながら、鑑定士の提示金額を待ちます。
頭の中では、テレビ番組の「何でも鑑定団」の一、十、百・・・の音と電光掲示板がクルクル回っています。
結果は…
ジャ・ジャン‼
本物の一円銀貨1個で 3500円 也。
3500円?たったそれだけ?正直、この10倍は期待していたのですが、これが現実のようです。
ちなみに、偽物は1個100円。偽物でも値段が付くんですね。
鑑定士によると、一円銀貨は
- 現存数かなり多い硬貨である
- 収集家があまりいない
という理由から、あまり高値は付かないそうです。
この3500円という値段も銀そのものの価値であって、古紙幣としての価値はほぼ無いということでした。また、状態や年代によっては5000円程度の買取価格になる一円銀貨もあるそうです。
まとめ
一円銀貨について、今回わかったことをまとめてみます。
- 一円銀貨は偽物が多く存在している
- 本物と偽物は「重さ」で見分けられる
- 本物は3000円~5000円程度の価値
-
偽物でも100円で買い取ってくれる
現在の紙幣価値に換算してしまうとそれほど大きな価値があるとは言えない一円銀貨ですが、100年以上も昔に実際に使われていたという事実には変わりありません。
ちょっとばかり残念な気持ちもありますが、こうして一円銀貨を発見したことで紙幣の歴史についても学ぶことができたので良かったと思います。
もし一円銀貨を発見したら、ぜひとも重さを測ってみてください。