自己破産後の借金生活からの脱却は現実的?【体験談ベース】

本当の自己破産は借金から逃れられる生活?

自己破産すると借金が0円に!?楽になれる!?
そんな希望や夢を見て自己破産の手続をする人も増えています。

「自己破産をすると、今ある借金は0円になります。」
「新しい生活がスタートできます。」
「再度、やり直す事ができます。」

多重債務に苦しむ人や借金の返済に困っている人向けに、よく言われる自己破産のオススメ文句ですよね。

確かに、自己破産を行うことによって今までの借金は帳消しになり0円になります。

ですが、0円にならない借金もあるし、生活の制限もあります。

消費者金融や銀行から借入れしている借金がなくなっても、支払い義務のある借金も多くあるので、それをよく理解して自己破産をするようにしないといけませんし、自己破産のデメリットもあることを知っておいてください。

本当の自己破産者の生活はそんな簡単なものではないです。

【自己破産後のリアル生活1】闇金融や悪徳業者からの勧誘

自己破産をすると官報に名前が記載されます。

※官報とは
法律・政令等の制定・改正の情報。破産・相続等の裁判内容が掲載される国が発行している新聞のようなものの事を言います。
官報はインターネット検索から無料で誰でも確認することができます。また購読料金を支払うことによって紙媒体での購入も可能です。


官報に名前が記載ることによって、町内の全員が自己破産をしたことを知るということはあまりないでしょう。

官報と個人で頻繁にチェックしている人は少ないですし、そもそも官報という存在自体をしらない。知っていても自己破産をした人の名簿が載るということを知らない人の方が多いからです。

では、どうして官報に名前が記載されると大きなデメリットがあるのかというと、闇金融や悪徳業者のターゲットにされてしまいます。

akunin自己破産の手続を行った際、破産手続き開始決定後と免責決定が下されたあとの2回にわけて事件番号や决定年月日と一緒に個人の氏名と住所が官報に記載されます。

住所と名前さえわかってしまえば個人情報をうまく手に入れて、再度借金を進めるようなダイレクトメールを送ってくるようになります。

一度、自己破産を行った人間はお金を借りるということを諦めますが、闇金融などはしつこく勧誘してきます。

都合の良い事を多く書かれたチラシやメールをみると借入したくなる気持ちを抑えきれなくなり、再度借り入れをしてしまいます。

自己破産後の体験談

私が自己破産後に悩まされているのがダイレクトメールです。
どこで情報を得てくるのか私自身に都合のよい貸付条件を提示してきます。しかも、「お金の悩みはなかなか相談できないと思うのでここに相談してくださいね」など優しくサポートしてくれるような内容ばかりのもが一日に何十件もきます。

仕事の都合上、メールアドレスも変更できないですし、目につくと見てしまいますし自己破産のことを思い出すので気が滅入ります。

【自己破産後のリアル生活2】貯金しておく負担と苦痛

自己破産をすると手放す財産があります。

例えば、自動車。
20万円以下の価値しかない自動車であれば手元に残せますが、それ以上の価値があれば手放す必要があり、それ以外に減価償却なども考えて残せるか残せないかが決まります。
※商売道具として車が必要な場合は異なります。

残せる財産は、生活に必要な冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなども通常の商品(よほど高価な商品でなければ)であれば残すことができます。

ですから、自己破産をしたからといって生活に必要な物が全てなくなるというわけではありません。

そして残せるものの中には「お金」もあります。

預金は20万円まで。
現金は99万円まで手元に残しておくことができます。

つまり自由に使えるお金は119万円残すことができますが、コレはちゃんととっておかないといけません。

それが自己破産者にとっては苦痛であったり使いたくなる気持ちを抑えるのに大変なんです。

なぜ、とっておかないといけないのか。

毎月お給料で生活をしていても、足りなくなることが生活をしているとどうしてもでてきてしまいますよね。

例えば、自動車を自損させてしまった!!
車両保険に入っていなければ修理費用は自己負担になります。

koutuujikoこすり傷程度なら2万円程度で済むかもしれませんが、バンパーの交換やエンジンルーム内までの修理になれば10万円以上の出費になります。

その際に自己破産をしていると修理費用のためにローンを組むことができません。

※自己破産をした場合は5年~7年。ながければ10年程度はクレジットカードやカードローン、住宅ローン等の金融商品は審査が通らない可能性が高いです。

自己破産をしてしまう人の多くが貯金が苦手な人が多いです。

収入のあるぶんだけ全て使い果たしてしまおうとせず、我慢して貯金をしておくということが苦痛になります。

自己破産後の体験談

自己破産後に貯金ができなくて苦労しました。
今まで、まとまったお金が必要であればクレジットカード等を使って分割払いをしていたのですが自己破産後は手持ちのクレジットカードもありませんし、カードローンも利用できません。

貯金なんてしたことがない自分にとってあるお金を今使わないということはとても大変で、お金を使うのを我慢をするというのはストレスもたまるし、精神的にも負担が大きかったです。

【自己破産後のリアル生活3】借金グセが治らず借金生活を引きずる。

自己破産をしてしまった人の中には贅沢をして自己破産になってしまった人がいます。
もちろん、頑張って節約をして貧乏な暮らしをしてそれでも駄目だった。
という方もいます。

贅沢な生活をしていて自己破産をしてしまった人は、生活を通常の状態に戻すのに時間がかかってしまいます。

洋服やブランドのバック、趣味のものを買いたい衝動を抑えたり、我慢をすることは精神的苦痛が大きいです。

また家族を巻き込んでの自己破産になると、家族間のギクシャクが苦痛となり離婚などにも発展してしまいます。

精神的苦痛は様々な不安をかきたてます。

本当は会社の人たちも自分が自己破産をしたことを知っていて腹の中では笑っているのではないか?
親戚に自己破産の事が知られてしまっているのではないか?

自己破産をしたことが多くの人に知られてしまっていて笑われているという錯覚を起こしてしまい心の病等の原因になることがあります。

そして結局、心の病が原因で働けなくなり日々の生活費もままならない。

正規のカードローンなどは使えずヤミ金融業者に手を出してしまう。
負のスパイラルから抜け出せなくなる要因になります。

自己破産後の体験談

自己破産の手続きを終えてすぐに「お金も借りられないし、楽しいことなんて一つもない。」そう思ったときには既に闇金融に手を伸ばし借入していました。
もちろん仕事もせずに、また同じことを繰り返していたのです。結局、また取立てから追われる日々が続き同じ弁護士に相談しています。呆れられているけど、もうどうすることもできないんです。

【自己破産後のリアル生活4】自己破産しても税金は払う

税金は自己破産をしても支払わないといけないお金です。

税金は自己破産に至るまでに滞納してしまった分も支払い義務があります。
税金の支払い義務は自己破産の手続によって0円にはなりません。

これを「非免責債権」と言います。

破産法253条で定められ、自己破産をしても一部の債権については例外的に責任を逃れることができない。とされています。

1,租税等の請求権
社会や国の維持のために不可欠な税金(住民税や所得税)は法律によって支払い優先度の高く、滞納税金や未払い税金義務は自己破産後も残ります。

2,悪意で加えた不法行為に基づく全ての損害賠償請求権
飲酒運転による交通事故や暴行によって怪我をおわせたなどの、悪意のある不法行為に対する損害賠償請求権は非免債権ですが、原則として損害賠償の支払い債務は免責対象になります。
例:お店の高価な商品に間違ってぶつかってしまい破損した際の損害賠償金は免責対象です。

3,故意または重過失により生命や身体を害する不法行為の損害賠償請求権
4,婚姻から生ずる費用の分担義務、夫婦間の協力・扶助の義務
5,子供の監護に関する義務、それに基づく請求権(教育費等)
6,雇用関係によって生じた労働賃金請求権
7,故意に隠蔽した請求権(意図的に債権者名簿に記載しなかった請求権)
自己破産を申し立てする際に、全ての債権者のリストを裁判所に提出します。この際に故意に一部の債権者だけを隠す事は許されず、免責許可が降りない可能性もあります。
また債権者リストに記載にない債権は非免責債権として支払い義務は残ります。
※わかりにくいものだけ説明を付けました。

自己破産後も支払い義務のあるものが上記一覧です。

税金は一番初めの「1,租税等の請求権」になります。
自己破産をしても、全ての借金が0円になるというわけでもない。支払うべきものが大幅に減る!という風に考えておくと良いです。

また、自己破産後生活保護などを受ける場合は税金の免除もあります。その場合はまた別の手続きが必要になります。

自己破産後の体験談

自己破産をすると、全ての借金がなくなるものだと思い込んでいて説明も適当に聞いていました。なので、後から滞納していた自動車税や住民税などの税金の請求があってびっくりしました。

当然、まとめて支払えるお金もなく、自動車税務署や市役所で然るべき手続きを行い分納中です。簡単に分納の手続きができなく、提出書類も多くて大変でした。

【自己破産後のリアル生活5】周りには知れ渡ってしまうもの。

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「思った以上に人の噂は広がるものです。」
「子供の為を思って学区内に引越しを決めたのが間違えだった。」
「仕事を変えると大変かと思ったが、転職したほうが良かった。」

自己破産をすると持家の場合は換価されてしまいます。
ですから引っ越しする必要があります。
※手続によってはマイホームは残せます。

子供がいる場合、親の理由で転校させては可哀想と思い、学区内での引越しをしたばっかりに、子供がいじめられるケースはよくある話です。

自己破産=商売に失敗した
自己破産=贅沢したから
自己破産=ダメ人間
自己破産=人間失格

のようなイメージが強いですから、大人でも会社で嫌な事を言われたりします。

マイホームから急に車も手放し、アパート暮らしになったら周りの人は違和感を感じるのは当たり前。

「なんで?なんで?」
という疑問から、近所の方が目にしていた破産管理人が自宅に出入りしている姿や売りだされている自宅の価格。

そういったことから自己破産をしたのかもしれない。
と予測し、それがいつの間にか「贅沢したから自己破産をしたダメ人間」としての噂に変わっていくんです。

事実とは全く違うものも、あたかも事実のように広まっていく声は怖いものに感じますし大きなストレスになります。

自己破産者は引越しができない?!の真実。

自己破産をすると引越しができなくなる。。と言うのは嘘です。

正しくは、
自己破産の手続の最中(破産手続きの期間中)に勝手に引越しする事はできない。

というのが言い換えられてしまっているのが自己破産をすると引越しができないに変わってしまっている可能性が高いですね。

もう少し詳しく書くと、自己破産の場合「同時廃止」事件と「破産管財」事件の2つに分けられます。
「破産管財」事件の場合のみが上記の手続き期間中の引越しの制限があり、「同時廃止」事件の場合は引越しは自由です。

自己破産の9割が「同時廃止」事件ですからほとんどの方が引越し可能となります。

自己破産後の体験談

思い切って転校や転職をしておいたほうがよかったです。主人の借金が理由で自己破産しました。

学区内で引越しをして私もパートに出ることにしたのですが、周りの目がとにかく違います。私はママ友からランチにも誘われないし変に優しくされたりもします。子供はどうやら学校で無視されているようです。担任の先生も自己破産を知っている様子でなんとも言えない感じで生活しにくい環境が辛いです。

同時廃止事件と破産管財事件の違いはこちらで
CMでも話題の「債務整理」のまとめ ~自己破産編~
自己破産をするのに裁判所に支払う費用はいくらですか?

【自己破産後のリアル生活6】取立ては続く!?闇金融の恐ろしさ。

自己破産をする前に「取立てがなくなる」という言葉を耳にし、手続きを行う決断をする方もいますよね。

◇自己破産をしたら、、借金から解放されます!!
◇取り立てがなくなって楽になれます!!
◇精神的に安定し、働くことができます!!

銀行や大手消費者金融(もちろん、中小業者の消費者金融も)信販会社等のしっかりとした賃金業者から借り入れをした場合は自己破産をしたら取り立てはなくなります。

本来、自己破産の申立てをしたら取り立ては規制されます

訪問販売けど、闇金融業者はお構いなしです。

闇金融は自己破産の申立てがあってしばらくはおとなしくしています。けど、しばらくすると「アノ時の借金を返せ!」とやってくるのですね。

実は、自己破産した人の中で闇金融から借入れをしてしまった人の多くが悩まされている事です。

法律的にも、自己破産して免責が確定された後でも、債務者に債権者が免責以前の任意の弁済を求めることは問題がないとされています。

つまり、闇金融としては「任意の弁済を求めているだけです。」と言えばそれでオシマイなんです。

この記事を参考にしてくださいね。
自己破産後、生活保護受給中。それでも取り立てにくるのは違法?

自己破産後の体験談

闇金融から逃れたい一心で自己破産をしました。手続き中は借金の催促もなく、これから頑張っていくぞ!という気持ちでいっぱいでしたが、破産手続きを行って2ヵ月後ぐらいに急にアパートに「あの時のお金返してください。」と同じ人が来たんです。
弁護士にも自己破産後引越しをするように勧められていたけど、住み慣れた場所がよく引越しをしなかったのも悪いと思います。せっかく手続きをして1からのやり直しを望んでいましたが、また取立てがくると考えると切ないです。

【自己破産後のリアル生活7】信用情報に登録され新規借入は不可

自己破産後の7年~10年は新規で借入れができなくなります。

自己破産をすると信用情報センターに自己破産したことが登録されます。この登録されている期間がおおよそ7年~10年になります。

自己破産を行った人に貸付をおこなってはいけないという法律はありませんが、過去に自己破産を行った人に貸付をしたいと思う業者がいないために「新規借入は不可」となります。

また、自己破産後から7年~10年後にすぐにお金が借入できるかというと、そう簡単ではありません。

しばらく借入れをしていないと信用情報は業界用語でいう「スーパーホワイト=信用情報に一切の情報がない状態」になります。

何もない状態が20代前半の人だったら貸付などが未経験者であると想像ができますが30代、40代でも貸付の経験がないのは違和感がありますよね。

そうすると自己破産などの何かしらの債務整理を行った人間だと予測され、簡単には審査に通らなくなります。

自己破産後の体験談

自己破産後、辛い生活を乗り越えいい車ではありませんが車の買い替えも行ったついでにETCパーソナルカードを卒業してETCカードに申込をしました。けど、なかなか審査が通らないんです。手続き後10年以上は経過しているのに、こんなにも自己破産をすると長くその代償が続くのかと苦しくなります。

自己破産でなくても債務整理はできます。

「自己破産では全ての借金が0円になる!」「取立てが来なくなる!」

というのは嘘ではありませんが、詳しくいうと自己破産をしたからと言って全ての借金は0円にならず、支払い義務のあるものもありますし、銀行や大手消費者金融の取立てはなくなりますが違法業者からの任意弁済を要求される場合があります。

債務整理は自己破産だけではありません。

任意整理や個人再生、特定調停や過払い金請求など、債務を整理する方法はほかにもたくさんあります。

任意整理だと債務者と債権者の話し合いで今後の返済について話し合い利息カットや借金の減額で返済負担を減らす方法です。

個人再生は住宅ローンを除いた借金を20%程度までに減らす手続きになります。

各種債務整理手続き概要

  任意整理 特定調停 個人再生 自己破産
特徴 裁判所を挟まずに直接債権者と話合う方法 裁判所に申し立て債権者と債務者、調停委員が話し合って債務者が経済的再生を図る方法 裁判所に申し立てをし借金を1/3~1/5程度までに減額する方法 裁判所に申し立て全ての借金を免責にしてもらう方法
借金を0円にできる
信用情報に残る
信用情報に残る期間 約5年 約5年 約7年~10年 約7年~10年
申し立て先 裁判外手続き 簡易裁判所 地方裁判所 地方裁判所
手続き後 利息制限法
将来利息カット
利息制限法
将来利息カット
5分の1以上の弁済 支払い義務の免除

自己破産は一人ひとり理由があって、その人それぞれ適用される法律が異なります。
体験談のようなことばかりでもないので相談してみてくださいね。

詳しくはコチラで確認してみてください。
借金に悩んでいるときすべきこと。債務整理の始めかた。

自己破産後の人生は楽ばかりではありません。

自己破産をしたら楽になる。
そういったことは忘れましょう。

借金からの解放はあるけれど、誘惑や人の目、金銭的負担。
多くの試練が待っているからです。
借金をしないで生活していくということは大変なこと。

それを頭に置いて、申立てをしてもらいたいと思います。
自己破産が悪い、ダメな手続きであるというわけではありません。

自己破産以外の手続きでも借金を楽にすることができるので、詳しく専門家に聞いてみてください。

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ABOUTこの記事をかいた人

管理人58号

どうも。管理人58号です。 日々の生活の中で疑問に思うことを分かりやすく解説。そして、気になる疑問にもお答えするのが趣味です。 くだらない小言を誰かに読んでもらえるのが至福の日々。 特技は引きこもりとEnterKeyの連打。